「もしシャア」の特別編です。
愛車の赤いバイクを磨き、ご満悦の大佐。
「うん、いつもの3倍の赤さだ。ちょっくら休憩するか」
と、自動販売機へ行った。
「コーヒーっと。…おお、赤い!」
と感嘆の声を上げ、ボタンを力強く押した。
”ガタン”
落ちてきたのは、アサヒ飲料のWANDAだった。
「おお! 赤い赤いぞ!」
ひたすら赤いことをぶつぶつ言いながら、シャアは自宅に戻った。
「お正月の準備は整いましたよ、大佐!」
ララアは、エプロン姿で台所にいた。
「お餅も、お飾りも、年越しそばも、おぜんざい、おせちも出来ました。お酒も買ったし、後はお風呂だけですよ」
「お餅は…赤くないっ! イヤだイヤだ!
あとはいいけど、おもちは白い! 連邦イヤや!」
「もう…わかりました! 赤だったらいいんでしょ? 中納言(おもち・赤飯などの店:高知市大橋通商店街に実在します)に行ってきます!」
「行ってらっしゃ~い!」
能天気なシャアだった。
シャアは、もう飲んでいた。
「NHK:風林火山の総集編か、…。やっぱり武田はいいな。何せ、赤い騎馬武者がいい!」
「ただいま~」ララアはエルメスのバッグを片手に、もう片手にビニール袋を持って帰宅した。
「おかえり、ララア。おおッ!赤い餅! 赤飯! 赤い! 赤いぞっ!」
ララアは無言でビールを手にした。
続くのか?
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